先日、人生で初めてコメダ珈琲に行ってきました。
(沖縄に上陸したの最近なので。笑)
中に入ると資料を広げて課題をやっている学生がいたり、
ママ友やカップルで利用している人がいて良い雰囲気でした。
コメダ珈琲には「コーヒーチケット」というサービスがあるのですが、そのサービスが面白いんですよね。
コーヒーチケットのサービスはこんな感じ。
お得なコーヒーの前売り回数券
・チケットのご利用で小銭が不要。
・お客様の好きな時に好きな分だけチケットをご利用いただけます。
※有効期限はございません。
※チケットの購入は現金のみです。
※発行店のみ有効です。
※チケットの換金はできません。※チケットのご利用は店内飲食に限ります。
要するに、「チケットを買ったらコーヒーが安く飲めますよ!」というサービス。
僕が行った所だと、8杯分が3000円で売られていました。
と言うことは、3000円÷8=1杯当たり375円
ノーマルのコーヒーでも1杯430~570円なので、チケットを買うことで10%以上は安くなります。
(地域ごとに値段が異なるのでざっくり解説)
目次
コメダ珈琲のコーヒーチケットをビジネス視点で解説してみた
さてさて説明はこのくらいにして。
このコーヒーチケットが、
・ただ安く買えるお得なサービスなのか?
・コメダ珈琲に何かしらの狙いがあるのか?
について僕の考えを書いていきます。
「そりゃあ企業だし狙いはあるでしょ~」
と思ったあなた、それなら「なぜこのサービスをコメダ珈琲が始めたのか?」について僕と一緒に考えていきましょう。
これが分かって応用できればめちゃくちゃ仕事が楽しくなります!
僕が思うポイントは3つあります。
- 前売り券だということ
- 店内飲食に限ること
- 有効期限がないこと
いきますよー!
前売り券だということ
店側からすれば超便利なこの売り方。
前売り券って映画とかでもよく売られていますよね。
何が優れているかというと。
「商品が売れる前からお金がもらえる」
ということ。
だってそうですよね。
コーヒーチケットって、ただの紙を3000円で売ってるわけです。
(言い方悪いですが。笑)
お客さんがそれを購入する時点ではコーヒー作ってません。
お客さんも飲んでません。
でも3000円入ってきます。
これはお店側にとってめちゃくちゃ便利なんですよね。
店が潰れるのはお金が回らなくなるから
飲食店が潰れるときって、売上が減った時ではありません。
お金が回らなくて人件費や商品在庫、家賃などが支払えなくなった時です。
「黒字倒産」という言葉もありますが、利益が出ても人件費や家賃が支払えなくなると倒産します。
例えば僕の場合でいうと、物販で仕入れるのですが、支払いはクレジットカード。
ということは、クレジットカードの支払いまでにお金が用意できないとアウト。になります。
どれだけ利益が出ていても、それが全部在庫だと「現金がない!」という場合もあるわけです。
それでもセールをする理由の1つとして「支払いのためのお金を用意する」というのは確実にあります。
もし普段セールをしないお店が急にセールをした場合、「あ、この店お金が回ってないんだな」と考えられますね。
先にお金が入るだけで超助かる
黒字でも支払いまでにお金がなかったら倒産するわけなので、
「先にお金が入ってくることがどれだけ重要なのか?」
が分かってもらえたかと思います。
コメダ珈琲としては、前売りチケットで3000円が先に入ってくるので気持ち的にはかなり楽なんじゃないかと。
「お金が回らない!セールをしてお金を準備しなきゃ!」
といって安売りすると、コメダ珈琲のブランドイメージを傷つけてしまう場合もありますからね。
店内飲食に限ること
最初は見逃しそうになりましたが、よーく考えたらこれ結構重要だなと。
これは僕のイメージですが、カフェでテイクアウトする時って
コーヒー単品でオーダーすることのほうが多い気がします。
「コーヒーお持ち帰りしよ~」
といってコーヒーだけ買って帰る。
これがコーヒーチケットでできるとなると、ただコーヒーを安売りして終わりですよね。
お店側に何もメリットがありません。
しかし、店内飲食に限った場合はどうなるか?
「せっかくお店に入ったし、ついでに何か食べてく~?」
となる可能性高そうじゃないですか??
要するに売上が増えるわけです。
コーヒーはチケットがあるから実質タダ。
でもタダでコーヒーもらうのもなんかあれだし食べ物を一緒に買うか。
というお客さんの心理も狙ってると思います。
コメダ珈琲のメニューは色々見てみましたが、食べ物だとだいたい800円以上します。
マクドナルドでダブルチーズバーガーセットを頼んでも650円くらいなので、かなり高め。
コメダ珈琲としてはお客さんが、
- 店内でくつろぐ
- お腹が空く
- 食べ物を注文する
これを狙っているんじゃないかと。
店内飲食に限定することで、食べ物を買ってくれる可能性が高まるわけです。
これはやらない理由がないです。笑
有効期限がないこと
僕が一番面白いなと思ったのはこれです。
有効期限を設定する理由って分かります??
例えば、マクドナルドのクーポンで考えてみましょう。
チラシや店などでクーポンをもらえると思いますが、有効期限ついてますよね。
「12月20日~12月30日まで」
みたいに書かれているはずです。
で、こういう時の有効期限って、
「お客様に来てもらうために期限を決めている」
わけです。
(ここ大事)
「クーポンが切れるからそれまでに行かなきゃ!」
「せっかくクーポンあるし、今日はマックに行く?」
と思わせて、実際に店に来てもらうことが目的。
だから期限を設定しているわけです。
(これを締め切り効果と言います)
これが有効期限なしの場合だと、
「有効期限ないし、いつか行こうね!」
・・・・・・
そのままクーポン券無くなって、結局行かなかった。
終わり。
みたいな話になるわけです。
基本的に「いつか」なんていつまでたっても来ません。
ネットとかだとよく見るんじゃないでしょうか?
- 期間限定!
- 100本限定!
- 500人限定!
- 〇月〇日まで!
- 〇時〇分まで!
これらは全てお客さんに行動してもらうために期限を設定しています。
お客さんに来てほしいなら期限を設定するのが大切なのです。
しかしコーヒーチケットは・・・
色々説明してきましたが、コーヒーチケットって有効期限ないんですよね。笑
期限がないということは、「いつか行こうね」という人が何人か出てくるわけです。
すると、結局行かなくなったり忘れたり無くしたりする人が出てきます。
し・か・し。
お店側は最初の時点でお金をもらっているので、
お客さんが来ても来なくても関係ありません。
きっちりと8杯分のお金を回収して、しっかり利益を得ています。
これ、面白いですよね~。
先ほどの”店内飲食に限る”と合わせると、
・お店に来たら一緒に食べ物も買ってもらう
・前売り券なのでお客さんが来ても来なくてもお金は入ってくる
ということになり、どっちにしろ儲かります。
逆に有効期限をつけてしまうと、
「3000円払って有効期限切れたらもったいないなー」
とお客さんが思ってしまい、購入されにくくなると思います。
お客さんも買いづらくなるし、お店側も売上が下がるのでお互い良いことがありません。
有効期限がないことでお客さんが買いやすくなり、
お店側も売上が上がって嬉しいというwin-winな状態が作り出されたわけです!
色々考えてみましたが、コーヒーチケットという仕組みはほんと面白いですね~。
コーヒーチケットの仕組みを考えるだけで勉強になった
・前売り券、店内飲食に限る、有効期限がない、は全て戦略
・人間心理をうまく活用した面白いマーケティングである
コーヒーチケットはかなり戦略的な販売方法だということが理解できたはずです!
メニュー1つ取ってもいろいろ考えられるので、ビジネスは面白いですね(^^)
また気づいたことがあれば記事にしていきます!
※追記
すみません。
大事なことを忘れていたので別記事で追記しました。笑
僕もまだまだ勉強が足りないようですw
1人20万円支払う美容室と”コーヒーチケット”がやってることは同じ【動画あり】
こんにちは。
コミュ障が原因で就職から逃げたら会社員の給料超えちゃったあーむーです
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